当コラム「横浜マンション管理・FP研究室」において、昨年1年間で多く読まれた上位20記事について紹介します。
今回は上位10~1位の記事を振り返ります。
一部話題性がある記事も含まれていますが、それ以外ではマンション管理の中でも管理組合にとって非常に関心の高い内容だと思っています。
それでは早速各記事について紹介します。
※ヘッダーの写真は、横浜市中区本牧大里町にある横浜市最古のマンション(共同住宅)と言われる大里団地です。分譲マンションではないですが、1951年に建てられた今尚現役の建物です。
- 10位 【マンション管理士推奨】マンション管理に必読のおすすめ書籍11冊
- 9位 【是非知っておきたい】機械式駐車場の種類、改修時期や費用は?
- 8位 【管理組合Q&A】管理費から自治会費を払うことは可能か?他
- 7位 管理会社と締結するマンション管理委託契約書の確認ポイント
- 6位 マンション標準管理委託契約書改訂で『カスハラ』がクローズアップ
- 5位 横浜に存在するビンテージビルやマンション①【ドラマロケ場所も】
- 4位 【定期総会】確認しておきたい管理組合役員の選任ルールと業務、役割
- 3位 【総会決議】管理規約や使用細則変更時に気を付けたい確認ポイントは
- 2位 【重要】管理会社が配布するマンション重要事項説明書の確認ポイント
- 1位 横浜市と周辺の斜行エレベーター付きマンション【地下室マンション】
- 上位コラムは管理組合としても高い関心がある内容
10位 【マンション管理士推奨】マンション管理に必読のおすすめ書籍11冊
筆者が読んだ書籍の中で、管理組合で是非手元において随時参考にしたい書籍を選んでいます。
AmazonのKindleで購入する場合は、月額会員であれば無料で読めるものも中にはあるかもしれません。
※時期によって無料または有料になるタイミングがあるため
全てを選ぶことは難しいかと思いますので、管理組合や役員、または区分所有者にとって向き合っている課題を中心に確認頂ければと思います。
9位 【是非知っておきたい】機械式駐車場の種類、改修時期や費用は?
比較的新しいマンションや都市部のマンションでは、機械式駐車場を設置している所も多く見られます。
そのための注意点をビジュアル込みで簡単にまとめた内容です。
ビジュアルは、国土交通省の資料「「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き」から参照し、具体的な機械式駐車場の形式を紹介しています。
また、メンテナンスの種類や国土交通省が掲げる機械式駐車場の費用目安(≒修繕積立金として積立しておきたい金額)を紹介しています。
さらに、機械式駐車場の課題に対する対応策についても触れていて、このコラムで現状確認ができる内容となっています。
8位 【管理組合Q&A】管理費から自治会費を払うことは可能か?他
8位は管理費の使い道についてです。
自ら支払っている管理費の使い道は、区分所有者としても関心事として高いと考えられます。
自治会費に活用が可能かどうか、国土交通省の指針や、標準管理規約第27条のコメントからも引用しています。
強制的に加入する必要がない自治会や町内会と強制的に加入が必要な管理組合、それぞれの立場からどのように自治会費を払うのが望ましいのか、紹介しています。
7位 管理会社と締結するマンション管理委託契約書の確認ポイント
こちらも2023年8月に紹介した記事ですが、1年以上の間継続的に確認されています。
管理組合と管理会社の間で締結するマンション管理委託契約書は、その期間のマンション管理を管理会社に任せるという意味では、非常に重要な内容と言えます。
また、何気なく総会で決議されることも多いですが、管理組合としては重要事項説明書とともに事前にしっかり確認しておきたい資料として位置づけられるでしょう。
この記事では各項目比較的細かく紹介しており、管理組合としては各論点の確認が望まれます。
とりわけ、契約締結前に現在の契約内容を確認しつつ、次の契約の準備を検討したい所です。
6位 マンション標準管理委託契約書改訂で『カスハラ』がクローズアップ
この記事も2023年9月に紹介した内容ですが、継続的に確認されています。
管理組合や区分所有者、さらには居住者として注意しなければならないのが、管理員や管理会社フロントに対する、過剰な要求を行うことです。
また、基本的には管理委託契約に含まれた内容であれば、当然要請すべきところはあります。
しかしながら、それ以上の要求をした場合には、カスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」に該当することも懸念されます。
昨今、顧客の高圧的な態度によって、サービスする側に影響を与えるカスハラが、様々な業界においても対策が練られています。
管理組合としても、注意しながら臨みたい所でしょう。
5位 横浜に存在するビンテージビルやマンション①【ドラマロケ場所も】
ややトピックス的な内容ですが、ビンテージな建物を紹介した記事です。
この内容も2022年8月と、コラム初期の記事で引き続き読まれています。
野毛都橋商店街ビルは、戦後建築にも関わらず横浜市の歴史的建造物に認定されている、ドラマでもたびたび登場する建物です。
そして、弧を描く一目見たら忘れない印象的な外観は横浜・野毛の人気スポットと言えます。
4位 【定期総会】確認しておきたい管理組合役員の選任ルールと業務、役割
第4位は実務的な内容ですが、役員選任ルールについての紹介です。
この記事も2023年2月と2年近く前の記事ですが、繰り返し確認されているようです。
また、役員の選任ルールは、どういう選び方をするのか、対象者はどこまでOKとするのかなど、管理規約や細則にて定めておくことが必要です。
このあたりの基本的なルールに加え、理事長や副理事長をはじめとした、各役員の役割も簡単に紹介しています。
管理組合役員の選任ルールについて、まずは確認しておきたい記事と言えます。
3位 【総会決議】管理規約や使用細則変更時に気を付けたい確認ポイントは
管理組合において、重点的に確認しておきたい内容が3位に入っています。
この記事も2023年2月に公開され、継続的に確認されています。
法改正やそれに伴う国土交通省の標準管理規約改正等によって、管理組合としては、現行の管理規約を見直す必要も出てくるでしょう。
社会的な環境変化に伴って、法改正が頻繁に行われることから、管理組合も最新の最適な規約にしておきたい所です。
また、規約の改正は総会の特別決議を伴う管理組合としても大きな事項となり、準備も欠かせません。
そのため、どこを変更していくのかなどの事前準備とともに、特別決議されるための区分所有者の参加、更には議決権の収集も欠かせない業務となります。
2位 【重要】管理会社が配布するマンション重要事項説明書の確認ポイント
そして、第2位は各区分所有者も目にすることが多い重要事項説明書についての記事です。
この記事も2023年8月に、7位の「管理会社と締結するマンション管理委託契約書の確認ポイント」とともに紹介しました。
恐らく、多くの区分所有者にとって、重要事項説明書を配布されたとしても、なかなか理解できない点も多いと考えられます。
とりわけ、これまでと条件が変わらない場合は、重要事項説明書が配布されるだけで、特に区分所有者全体に説明会がある訳ではありません。
そのため、多くの区分所有者にとって「どういう内容なのか?」と疑問を持つことも非常に多そうです。
それもあり、非常に細かく各内容を紹介するとともに、チェック時に確認したい点も織り込んでいます。
1位 横浜市と周辺の斜行エレベーター付きマンション【地下室マンション】
そして、1位に挙がったのは、斜行エレベーター付きマンションの記事です。
横浜市や川崎市、鎌倉市や横須賀市、さらには静岡県熱海市など、斜面に建つことが多いマンションにおいて、特に規模が大きなマンションに見られることができます。
しかしながら、普通の上下に動くエレベーターに比べ、設置やメンテナンスではコストが掛かるようです。
また、斜行エレベーターが付いているマンションは非常にレアであり、筆者も機会があったら乗ってみたいといつも思っています。
上位コラムは管理組合としても高い関心がある内容
今回は、昨年2024年に読まれたマンション管理・FP研究室の記事の中から上位10記事を紹介しました。
2つほどマンション管理に直接関係しない話題としての記事もありましたが、その他は管理組合としてもすぐに使える内容になっています。
今回の各記事が今後のマンション管理にお役に立てれば幸いです。
ちなみに、前回紹介した20位~11位の記事は以下
にありますので、合わせてご参照ください。
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