一人の理事・理事長の頑張りがマンションを変えていく

マンション管理

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マンションを良くするも、悪くするも、マンションの区分所有者である組合員の動き次第で大分変ります。

私がこれまで見聞きした中で、理事や理事長の動きが大切だと感じることがあるので、今回まとめてみました。

理事は輪番制か立候補か

ほとんどのマンションにおいて、理事や監事の就任は輪番制が敷かれていると考えられます。

恐らくは、マンションの戸数に応じて、理事や監事の人数も決められることでしょう。

その為、一度理事をやったとしても、10年程度の周期でまた理事の役割が回ってきます。

マンション内の規約や細則により、理事の取り決めがなされている所もあり、そこには輪番制で、立候補も可とするとされていることもあるでしょう。

しかしながら、マンションの住民の高齢化に伴い、理事や監事という重責は中々担えなくなってくることも事実です。

その場合は75歳までなどの年齢制限が掛かり、益々若手の住民に負担が掛かってくることとなります。

さらに、輪番制以外であり得るのは、

①やる気のある区分所有者からの立候補
②第三者管理者などの外部専門家の活用

が考えられます。

住民から考えると、①は「またあの人が出て来るのか…」と思われたり、②の場合は「外部から理事なんてけしからん」という長年住んでいる住民からの声も聞こえてきそうです。

どちらにしても非常に耳の痛い話ですが、理事や監事が手当てできることには間違いありません。

とりわけ、②の第三者管理者については、マンション管理を管轄する国土交通省において、平成28年に標準管理規約の改正が行われました。

そこで、

近年、マンションの高経年化の進行等による管理の困難化やマンションの高層化・大規模化等による管理の高度化・複雑化が進んでおり、これらの課題への対応の一つとして、外部の専門家の活用が考えられる。(中略)さらに進んで、外部の専門家が直接管理組合の運営に携わることも想定する必要がある。

と明確に外部の専門家として第三者管理者の必要性を指摘し始めました。

第三者管理者方式については、どこまで第三者が絡むかにより主に3つの考え方があり、どのタイプを採用するかは、理事会や総会で考えていく必要がありそうです。

参考までにこちら

をご紹介します。

理事や理事長へのサポート

そのような中で、前章における①の立候補された理事については、尊敬の念を抱きます。

なぜなら、立候補しているということは、マンションに対して非常に問題意識を持っていると考えられます。

さらに、マンションはみんなのもので自分だけのものではない、その為に自分が貢献していかないと全体が良くならないという、強い責任感も持っている方です。

恐らく実業務においても経営陣や管理職として同様の活躍をされている風に見えます。

さらに、私が見て来た中では、大体そのような方はまだお子さんと一緒にお住いの、40~50代の方が多いです。

将来の子ども達や家族のことを考えると、なんとかして良いマンションにしたい、そのようなお気持ちが強いのだと思います。

そして、実業務でも要職としてバリバリ仕事をこなし、週末はマンションのために理事を買って出て、一番負担の多い理事長にまで立候補して、理事会に参加する、そんな方が中心です。

逆に、このようなパターンで管理組合を回される温度感の高いマンションは、非常に将来性があり、価値も下がらず高評価で、住民の質も上がっていくというサイクルになります。

企業でいうところの、業績が好調で株価が下がらない、新入社員がどんどん入ってくる人気企業、と言ったところでしょうか。

しかしながら、このようなマンションは一握りであり、大半は輪番制で回って来た方が理事長をやっているというのが一般的です。

立候補の理事長はマンション管理士のサポートは不要なぐらいの学習意欲があるため、管理会社とも場合によっては対峙していけるでしょう。

一方の輪番制で就任した方は、管理会社のアドバイスを採用し、中々独自性が発揮できないことも多々あるのが実態です。

理事や監事にお悩みの管理組合様へ

理事の就任やスムーズにいっていたり、理事会が機能しているマンションは少なく、悩みを抱えているマンションが大半です。

理事や監事のなり手に悩んでいる方がいらっしゃれば、ご連絡頂ければ無料相談に応じます。

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