ビンテージビルやビンテージマンションについて考えるコラムの3回目、今回はマンションを2つ出したいと思います。
2つめに紹介する秀和レジデンスは横浜にもあるものの、横浜以外のものがビンテージ感がでているので、そちらも紹介します。
ルネ上星川(横浜市保土ヶ谷区)
横浜駅から相鉄線に乗って、上星川駅に電車が入る前に、右手をみると写真のような斜面に階段状に並んでいる興味深い住戸が見えます。
ルネ上星川というマンションです。
斜面に建っているマンションはアップダウンが多い横浜市内では比較的ありますが、ここまで大規模かつ目立っているマンションは中々珍しいでしょう。
こちらは昨年散策中に国道16号の陸橋から撮影したものです。
中に入ることが難しいので、どこか遠くから見えるところはないか、探して歩いていてこの陸橋を見つけて撮影しました。
ルネ上星川は、1987年の建築なので、現在ではまだ40年経過していないマンションです。
そのため、ビンテージの部類に入るかというのもありますが、この斜面に並んでいる住戸が見事ですね。
住宅サイトの物件の情報によると、19階建て、259戸の大規模マンションであり、ケーブルカーの様なエレベーターが2機装備されています。
緩やかな斜面を上がっていくので、山頂にいくためのケーブルカーをイメージする感じでしょう。
上階だと、横浜市内が一望できて、海沿いのランドマークタワーも見ることができるようです。
上星川駅の真ん前にあるため、交通の便も非常によく、ビンテージマンションではあるものの価格も比較的安定している、人気のマンションの様です。
また、別の日ですが、上星川駅の反対側、建物の間からルネ上星川を見ることができました。
これだけ目立っているので、周辺住民の方にとってもインパクトあるマンションだと思いました。
秀和レジデンス(横浜市港北区ほか)
秀和レジデンスは、マンションを見ている方や特に都内に住んでいる、もしくは勤務している方にとっては、「見たことある」というマンションのシリーズです。
ファンも多く、「秀和レジデンス図鑑」として書籍化されていることでも有名です。
横浜には唯一港北区大倉山に「秀和大倉山レジデンス」
があるのですが、ビンテージと言えども他の秀和レジデンスに比べて比較的新しいので、今回は都内にある秀和レジデンスも挙げてみます。
筆者少し前に見たのは、次に紹介する南平台と、松濤の秀和レジデンスです。
実際に撮影したものを探したのですが、古くて見つかりませんでした。
詳しくは、以下に紹介するファンのためのサイトがありますので、そちらもご覧頂ければと思います。
渋谷南平台の秀和第一南平台レジデンスは昭和44年に建てられたもので、もちろん今尚現役のマンションです。
RC7階建て、総戸数33戸と比較的小規模なマンションです。
隣接している秀和第二南平台レジデンスことから、二つ合わせてみると大規模に見えますが、第一はこじんまりとしたまさにビンテージというに相応しいマンションと言えるでしょう。
ちなみに秀和レジデンスの第一号は秀和青山レジデンスで、1964年、昭和39年に建てられたものですが、2016年に建て替え決議を経て、現在建て替え中で、2025年の完工を予定しているとのことです。
秀和レジデンスは写真が見つからずに残念でしたが、またどこかで見つけた時にはUPしたいと考えています。
100年続くマンションを考える
ルネ上星川はまだ40年経っていないですが、秀和第一南平台レジデンスは50年以上経っています。
比較的小規模にも関わらず、また立地が非常に良いのに50年以上経っていてもまだ現役なのは、管理組合全体として、大切に住んでいるからでしょう。
今後も往年の建築物事例を見ながら、今後のマンションについても考えて行きたいと思います。
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