2026年7月29日(水)、マンションコミュニティ研究会が開催する第122回勉強会「管理組合の資産運用について」に、横浜マンション管理・FP研究室の代表である古市守が講師として登壇します。
今回のテーマは、「個人向け国債とすまい・る債を比較する」です。
長年にわたる低金利の時代には、管理組合の修繕積立金を普通預金や定期預金に置いておくことが、一般的な選択肢でした。
しかし、金利が上昇する一方で、建築資材費や人件費、修繕工事費も上昇しています。これからの管理組合には、単に元本を減らさないだけではなく、将来必要となる修繕資金の実質的な価値をどう維持するかという視点が求められます。
管理組合の資産運用が注目される理由
2026年度の「マンションすまい・る債」は、10年満期時の年平均利率が2.000%となりました。
管理計画認定を受けたマンションについては、年平均利率が2.100%に引き上げられています。
また、令和8年12月募集分・令和9年1月発行分からは、「個人向け国債プラス」として、これまで原則として個人に限られていた個人向け国債を、マンション管理組合なども購入できるようになる予定です。
管理組合が検討できる運用先が増えること自体は、大きな前進といえます。
一方で、金利だけを比較して運用先を決めることはできません。
修繕積立金は、個人が老後資金などを運用する場合とは異なり、長期修繕計画に基づいて、将来の特定の時期に使用することが予定されている資金です。
そのため、運用先を選ぶ際には、利率だけでなく、次のような点を確認する必要があります。
- 必要な時期に換金できるか
- 中途換金した場合にどのような条件があるか
- 元本割れの可能性があるか
- 満期と大規模修繕工事の時期が合っているか
- 資金を一つの商品に集中させていないか
- 理事会や総会でどのように合意形成を進めるか
今回の勉強会では、個人向け国債とマンションすまい・る債を中心に、それぞれの特徴や違い、管理組合が検討する際の注意点について解説します。
「最も金利が高い商品」が正解とは限らない
管理組合の資産運用では、「どの商品が最も有利か」という質問が先行しがちです。
しかし、本当に重要なのは、最も金利が高い商品を探すことではありません。
長期修繕計画や資金収支、今後予定される工事の時期を確認したうえで、いつまで使わない資金なのか、途中で取り崩す可能性があるのかを整理することが先になります。
例えば、大規模修繕工事を数年後に予定している管理組合と、当面大きな支出を予定していない管理組合とでは、適した資金の置き場所は異なります。
普通預金、定期預金、マンションすまい・る債、国債などを、それぞれの役割に応じて使い分ける考え方が必要です。
今回の勉強会でも、「運用するか、しないか」という二者択一ではなく、管理組合の資金をどのように分け、将来の工事に備えるかという実務的な視点をお伝えしたいと考えています。
第122回勉強会の開催概要
テーマ
管理組合の資産運用について
~個人向け国債とすまい・る債を比較する~
開催日時
2026年7月29日(水)19時00分~20時30分
開催方法
オンライン方式・Zoomウェビナー
講師
古市 守
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
- マンション管理士
- 横浜マンション管理・FP研究室代表
参加対象
マンションコミュニティ研究会の正会員・賛助会員
参加費
無料
正会員または個人賛助会員への入会申し込みと同時に、勉強会への参加を申し込むこともできます。
詳しい開催内容や参加方法については、マンションコミュニティ研究会の案内ページをご確認ください。
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修繕積立金は、将来のマンションを維持するために、区分所有者全員から預かっている大切な資金です。
利率だけに目を向けるのではなく、長期修繕計画との整合性、安全性、換金条件、合意形成まで含めて考える必要があります。
今回の勉強会が、それぞれの管理組合に適した資金管理の方法を考える機会になれば幸いです。




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